伊藤清徳の垂直落下式ムーンサルトプレス

PerlとかPHPとかMySQLとか...がんばっても8割だ。

名古屋サイト改善研究会「だがや」Vol.1

名古屋サイト改善研究会「だがや」Vol.1に行ってきました。
前回の会合が、Vol.01だと思ってたんですが、
今回がVol.01でした(^-^;
 


 
今日は、ワークショップ形式で、メンバーの方のECサイトを解析なり改善なりしてみようということでした。自分はグループのリーダーとなり発表を行ったのですが、あまりまとまってなくて、考えながら話をしたら、あまりにもひどい言葉を発していて、大反省です。大変申し訳ないです。
 
というわけで、グループの発表ないようは、他のメンバーの皆さんに任せるとして、私が個人的に思ったところをこの日記にまとめ直したいと思います。
 


 
まず、パッと見で問題だと思ったのが、
来客数の少なさ、コンバージョン率の低さでした。
 
これまでの私の経験で言えば、
大体の平均値が、一日来客600人程度で、コンバージョンが0.6%程度が、
損益ラインかなと考えています。
 
今回拝見したお店は、それぞれそこには及んでいませんでした。
単価が高く、法人からの受注が多くなるであろう商品が並んだお店でしたので、
実際は現在の売上でも、お店としては維持できているのかなとは思いましたが、
逆に言えば、通常のラインまで持っていけば、
相当な売上を上げることが可能になるのかなと思いました。
 


 
じゃぁ、何が問題なのか。
 
検索エンジンで検索されたキーワードの1位がいわゆる「ビッグキーワード」でした。
分かりやすい単語で、かつ広汎なキーワードですね。
 
個人的には、ECの場合そういったキーワードでの最適化は好ましくないと思っています。
もう少し範囲の狭いキーワードに最適化するべきです。
 
ECの場合は観てもらうだけでは意味がないので、
集客はするに越したことはないですが、
来るユーザーの質のが問題です。
 
幸い、来客数2位のキーワードが、
そのものずばりの商品の種類を指すキーワードで、
なおかつ顧客単価も上がるキーワードでした。
 
ここにサイトを最適化しないでどうするんだということですね。
 


 
サイトを見ると、せっかく2位のキーワードが購入につながりやすいキーワードにもかかわらず、それに対応するランディングページやアイキャッチがない。また、カテゴリページがあるにも関わらず、そこには説明らしいものもない。「紙のカタログ」っぽいサイトになっているのが非常に勿体無く思います。
 
まずは、ここから手をつけるべきでしょう。
 


 
次に思ったのが、他のグループの方が、トップページの目立つところに案内のある大口受注の案内を活かして、もっとわかりやすくしようという発表をされていました。
 
私は個人的には、それには半分賛成半分反対です。
大口注文がとれますよ。ご相談下さい。という内容は。
トップページの目立つところにある必要はないです。
むしろサイドやヘッダにバナーとして用意して、
各ページ共通で分かりやすくすべきでしょう。
 
そしてトップページのスクロールしなくてもわかる範囲には、
やはり、おすすめ商品などへのリンクバナーをバチっと出すべきです。
 
検索数3位以下のキーワードもばらつきがあるようなので、
この部分で動的LPOの導入を考えてもいいと思います。
 


 
次に、価格的には、かなり安く売っているので、
そこでも訴求が出来るはずなのですが、
そういった謳い文句もありません。
xx%OFF!とか大きく謳えば、購買見込みではなかったユーザーも、
購買ユーザーへ変わるかなと思います。
 
また、そういった格安とかいう複合キーワードでの来客数増大を狙うべきでしょう。
今のところの、来客キーワードは本当に「単語」のみで来客していました。
どのお店も、1位〜4位くらいまでは単語である傾向は強いのですが、
それ以降が、複合キーワードであった場合、購入率が高いのかなと感じています。
 


 
で、一番問題だと思ったが、前述の通り「紙のカタログ」っぽいサイトになっているんですが、これはカテゴリ一覧のページだけではなく、商品ページもそのような状態でした。
 
私の職務上でも、クライアントに口を酸っぱくしていっているのですが、
載せれば売れる時代は終わっています。
そして、ECサイトが自動販売機の時代も終わっています。
とにかくコンテンツ作りが重要。
これだけ自信をもって売っています。これは本当におすすめです。
というのを、カタログに乗っているデータではなく、
売っている人の言葉やその人の目線での写真で伝えなくては、
間違いなく売れません。
なんだったら、デザイン性は一番最後に考えてもいい話かもしれません。
 
文字や情報が増えれば、それだけSEO効果もあり、
なおかつ、ユーザーにとっては好印象となりうるものです。
(ただし、●天のお店のようなコンテンツづくりは、
 ユーザーもうんざりですし、
 サイト制作側としても、恥ずかしいです。)
 
 
ここはぜひ充実させて欲しいものです。
 
 


 
私がよくTwitterで言っているのですが、
検索があって、カートがあって、会員情報が取得できて、商品ページには本当に「説明っぽい説明」があって、というサイトは、まさに仕組みに自分のお店づくりを当てはめるだけの、コンビニ経営や、自動販売機と何ら変わりありません。
 
ECもお店です。
通常のお店であれば、アイキャッチとなるPOPを作ったり、店員としてしっかり説明をするのは、当然です。しかし、意外にこういう事ができているお店って少ないです。
 
また、会員情報を当たり前のように集めていたりとかポイント制導入しているサイトを見るのですが、これすら、私には甚だ疑問です。
 
前述の通り、ECサイトだってお店です。現実のお店を考えると、お客様がリピーターになるのは、個人情報を集めているからではないです。ポイントカードを作っているお店のお客さんがリピーターというわけではないです。
お店の雰囲気や売っているもののアソートでリピーターになる人が多いです。
店員さんの「ありがとうございました」の笑顔ひとつでリピーターになることだってあります。
 
要するに、プログラマの私が言うのも変なのですが、仕組みじゃないんです。
どんなお店づくりをして、どんなことをつたえるかが重要なんです。
そして、それを実現するために、必要であれば、会員情報を集める機能やポイントが付いてくるんです。(現実的には不要なお店が大半だと思います)
 
今日拝見したお店は、こういった点で、非常に立ち遅れているという印象を受けました。
 


 
社長の話を伺うと、商品のことはわかっていらっしゃるようですので、
もっと社長自らチューニングに関わるだけでも、
かなりの改善が見られると思います。
 


 
以下、本名出しているこのブログで言っていいものかわかりませんが、
届いて欲しいので書いてしまいます。
 
私が仕事で担当しているクライアントは、
「お店として」売ろうという気概が全く感じられません。
人がいないからとか、PCが苦手でよくわからないからと言い訳されるんですが、
でも、1つの商品に対して、何かが伝わる紹介文を書いたり、写真を撮ったりということは、PCの世界には関係のないことですから出来るはずなんです。
それでも、やらない。結果担当する僕のモチベーションはガチ下がり。そして売上減。
もう、負のスパイラルです。
 
生意気なことを言いますが、上記のクライアントと違い、今日の勉強会で改善提案したサイトは、お店として売ろうという気概と伸びシロがあると思うから、ここまで書けるんです。
話半分で良いので、聞き耳立ててもらえると嬉しいです。

8 Comments

  1. 書いてあることはとても共感できます。

    最終的には本人が本気かどうかという点にかかっていると思います。
    あとは商品力を磨くこと。

    プロモーションやSEOなどは手段でしかないので、
    根本的なところをしっかりしたいですよね。

  2. admin

    2010/10/16 土曜日 at 14:01:32

    昨日はお疲れ様でした。
    にわかに、運営面での問題点などを洗い出そうとする動きが加速してきたので、良かったですね。
     
    さて、おっしゃること、まさにその点なのです。
    本気ってなかなかになれないものです。
    特に、ECの場合は、スタートにかかる費用が低い分もあるのでしょうね、お店という意識をなかなかに持ってもらえないですし、クリーエーター側の意識も広告媒体の延長の意識から離れません。
     
    手段はお店の全貌ができてからの話。
    運営堂さんの本業や、私の本業や、デザイナーのデザインなどは、あくまでもお手伝いなのですよね。
     
    もっと下の柱の部分をしっかりしなければなりません。お店も制作側も。

  3. 遅ればせながら読みましたー。同じ班になれてよかったです、いろいろ勉強になりました^^

    さて、お客さんに『「お店として」売ろうという気概が足りない』
    …これは、確かにあると思います。

    特にうちの場合、逆にEC経験があんまりなくて、店舗紹介・会社案内的なサイトを主にやっています。
    そうすると特にサイトの成果が見えづらいというか、どこに目標を定めていいのか、そもそも目標を持ってやっている会社がどれだけあるか。。。

    でも、物販じゃないサイトも本当はこっちがお客さんに対して意識付けをしたり、サイトの目標提示をしてあげたりしないといけないんですよね。
    現状は全然出来てないという事を痛感。。。

    なんか、考えさせられた勉強会でした。

    今後の運営はそれぞれの参加者の方のニーズが違うと思うのでどうなるか分かりませんが、個人的には物販以外のサイトでみなさんがどのようなサイト改善提案をしているのかを聞けたらなぁと思っています。

    みんなで名古屋のWeb業界を盛り上げていけたらいいですね^^


    最初に入った会社でまだ駆け出しの頃、園芸屋さんに初回打ち合わせに行って、
    「植物って話しかけてあげるとよく育つって言うじゃないですか、ホームページも同じなんですよ。こまめに手をかけてあげて、かわいがってあげれば花も咲くし実も成るんですよ( ´ ▽ ` )ノ」
    な~んて言ってたなぁ・・・
    すげーいい事言った!ってドヤ顔だった当時の私(4年前)。

  4. admin

    2010/10/18 月曜日 at 11:30:22

    >mypacecreator
    お疲れ様でした。
     
    「物販じゃないサイトも本当はこっちがお客さんに対して意識付けをしたり、サイトの目標提示をしてあげたりしないといけないんですよね。」
     
    ↑そう!というか、EC以外だとすれば、目標を引き出すのが僕らの仕事なのかな。やっぱり具体的な目標ってのは、その仕事をしてる人にしか本当のところはわからない。なので、あくまで引き出すお手伝いをする。技術的なところ以外は、クライアントと同じ立場に立たないと、おそらく、何も生まれないと思うんだ。
      
    確かに僕もECサイト以外でどのように目標設定をしているのか、聞いてみたい。(っていうか、もしかしたらみんなやってないのか?)
     
    花も咲し、実もなる
    ってのはいい事言ったと思う!伝わって形になったのならさらに良い!

  5. >確かに僕もECサイト以外でどのように目標設定をしているのか
    これは会社の売上目標などから落とし込みです。
    web経由で○件の問い合わせをもらって、○件が受注すればこれぐらいになるだろうって感じです。
    カタログダウンロードや特定ページの閲覧回数や滞在時間など、会社の目標に合わせて臨機応変に設定です。
    ECよりは曖昧な部分なのでここの設定も腕の見せ所です。

  6. admin

    2010/10/18 月曜日 at 12:10:34

    >運営堂さん
    そうなんですね。
    本質のところは、ECと同じような感じですが、確かに、ぼんやりしやすい仕事になりますね。
    腕の見せ所…。うぅ…。

  7. コメントのやりとりが興味深いlongkey1です。

    ECサイトを作った時は、売上などで効果測定するというのは分かりやすいですね、確かに。
    お店を作るんだから、どんだけ売上が欲しいかってお客さんの中にもあるはずです。
    ECサイト以外の場合は、ウェブ上のパンフレット的に作って欲しかったり、ネット上で情報発信したい(お盆休みはいついつから~とか)という場合が多かったりする気がします。
    多分、お客さんもそこまで深く考えていないし、良くわからずになんとなく作ってみるかって感じで依頼されることも多い気・・・。
    あと、独自ドメインのメールアドレスが欲しいとか。

    作って終わりっていうのは、お客さんも制作者側もどちらも楽な気がします。
    ウェブサイトを育てるという意識をお客さんに持ってもらい、それに対してちゃんとお金がもらえるようになると、制作者も変わってくるのかもしれませんね。

    あ、そういうことを研究する会だったんですねw
    という感想でした。

  8. admin

    2010/10/20 水曜日 at 17:20:59

    >longkey1さん
    WEBサイトを育てるってのも重要なんですが、
    根本的なところいくと、
    つくりだす時点で、具体的な目標設定もいるんですよね。
    どの制作会社も「○○なサイトにして」という要望は飲みますけど、
    そこに目標設定がないように見えるんですよね。
     
    「作る」のは一見ラクなんですが、
    「作り続ける」と考えるとかなりしんどい仕事だと個人的には思います。
     
    だったら、目標設定して、とことんやって、
    そこでお金が発生したりしたらいいじゃないですか。
    クライアントも制作側も幸せ!
    というのを研究していけたら…。

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