今回はiPhoneで簡単にバーコードリーダーを
HTMLベースで作成する方法をメモ。
iPad iPhone iPodTouchではiOS4から、
URIベースでできたアプリケーション間メッセージングプロトコルの仕組みが導入されました。
これに合わせてpic2shopというバーコードリーダーアプリケーションに、
このプロトコルに合わせたAPIが導入され、
pic2shopを、バーコードリーダーの端末として扱えるようになっています。
注意点として、
pic2shopは、QRコードを始めとする二次元コードには対応していません。
iOSのメッセージングプロトコルは
アプリケーション://API関数(?=パラメータ)
という非常にわかりやすいURL構造でできています。
HTMLアプリケーションを作る場合は、
そのままこのURIを aタグのhrefに設定していまえば、
指定したアプリケーションが起動します。
pic2shopのAPIでは、
pic2shop://scan?callback=コールバック
というAPIを指定しておけば、リンクをクリックしたときに、
バーコードスキャナが起動する仕組みです。
コールバックの部分には、
同じくURIメッセージングプロトコルの書式をURIを記述(URLエンコードをします)すれば、
スキャン後、今度は、そちらのメッセージングが実行されます。
読み取った結果は「EAN」という文字列を、
コールバックに埋め込んでおけば、
読み込んだ結果に置き換えてコールバックを実行してくれます。
たとえば、
<a href="pic2shop://scan?callback=http%3a%2f%2fhogehoge%2ecom%2fhogetest%2ephp%3fcode%3dEAN"> スキャン </a>
こんなHTMLを作って、Safariでこのページをロードして、
「スキャン」というリンクをクリックすると、
pic2shopのスキャナが起動。
読み込みが完了すると、
「http://hogehoge.com/hogetest.php?code=読み込み結果」
というページがSafariで表示されます。
このURLをJSなりPHPなりでパースして
読み取り結果をキーとして、
DBからデータを引っ張るなどすれば、
結構複雑なアプリケーションも、
無料ツールで しかも HTMLベースで構築可能になります。
このメッセージングの機能はobjective-Cからも利用可能なようで、
pic2shopのマニュアルに詳細があります。
iOS端末でこういった機能が簡単に作れれば、
エンターテイメントな面の端末としてでだけでなく、
かなり実務的というアプリケーションの安価開発の可能性も
広がるのではないでしょうか。
2013/7/21 日曜日 at 15:10:26
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