このブログは2015年「クソゲーアドベントカレンダー」の12/20担当分でございます。
 


まずは自己紹介

わたくし「きよっち」といいます。Twitterアカウントはこれ
アイコンは昔懐かしの任天堂ディスクシステムのキャラクター「ディスくん」。
おー!ゲーマー!
と言われますが、実はそんなことはなく、
生まれてから「ちゃんとやったゲーム」は実は、
CAPCOMのストリートファイター2シリーズ と ストリートファイター4シリーズのみです。
ちょっと意外と言われますが。
 


スト2

今ではアーケード(いわゆるゲーセン)はもとより、
ネット回線の進化で、コンシューマーゲーム機でも、
見知らぬ人の乱入による対戦型格闘ゲームは当たり前に存在しますが、
そのフォーマットを作ったのが、いわずとしれた、
カプコンのストリートファイター2です。
 
2と名が付いている通り、1も存在しますが、
ゲームに2ほどの躍動感もなく、難解さもあるものだったので、
人気こそ出ましたが、爆発的でもありませんでした。
なお、カプコンが人気を爆発させた
他のゲームには「ファイナルファイト」というゲームがありますが、
これは「ストリートファイター’89」として開発をしたものの、
市場調査担当のカプコンUSAにNGを食らって、
別ゲームとして再出発した経緯があります。
 
スト2は、躍動感にあふれ、たくさんのキャラクターを使えること。
ゲーム性はちょうどいい難易度で、かつ明快。
ちょっとのゲーム筐体の改造で、見知らぬ人同士の対戦まで実現したことが、
爆発的な人気の要因となりました。
 
爆発的な人気にあやかり多くの家庭用ゲーム機に移植がされましたが、
当時の家庭用ゲーム機は、現在と違いアーケード用プラットフォームと
かなりの処理速度の違いや、メモリ容量の違いがあり、
移植性がいまいちなものが多かったので、
この記事では本家本元アーケードのスト2で話をすすめます。
 
またスト2シリーズでは、

  • 無印
  • ダッシュ
  • ダッシュターボ
  • スーパー
  • スーパーX
  • ハイパー
  • HDエディション(海外のみ)

というマイナーチェンジがあり、それぞれにバグフィックスバージョンがありますが、
全部を網羅するのは難しいの特にクソだったところを書いていきます。


ぼくはバルログ使い

スト2ダッシュがリリースされたのが、
ぼくが小学校5年生の終わりごろだったと記憶しています。
スト2無印は少しやっていましたが、本格的にやりはじめたのが、スト2ダッシュ。
そこからおおよそ25年間。
スト2シリーズでもスト4シリーズでも一貫してメイン利用キャラはバルログです。
余談ですが。
 


人気爆発なのにクソゲー?

さて、そんな世の中をブームの渦に巻き込んだスト2ですが、
クソなところがあるのか?
というとYESです。
 
というか、相当なバグの集まりでした。
  
例を上げると
https://www.youtube.com/watch?v=64mLwH1TsXw
こちらの動画の冒頭。
リュウという左側のキャラが、アッパーを出した後に波動拳という必殺技をつなげています。
リュウというキャラのアッパーという技は、与えるダメージが多い代わりに
技の出し入れが大振りになって技の出際と出したあとに、
大きく隙ができるという技なのです。
にもかかわらず、波動拳という技へつながっています。
 
波動拳は、特定コマンドを入力することによって発生する「必殺技」です。
特定の技と、特定の必殺技は、必殺技のコマンドを素早く入力することで繋がるようになっています。
これを「キャンセル必殺技」などと称し、スト2シリーズを元祖として、
後に生まれるほとんどの対戦格闘ゲームに導入されています。
 
が、スト2では元々このキャンセル必殺技は、狙って生まれたものではなく、
ゲームの難易度を下げるために、必殺技コマンドを入力しやすくしたためのバグでした。
カプコン曰く、テスト段階でこのバグには気づいていたけれども、
ゲーム性が広がるので残した「副産物」だそうです。
 
前述のとおり、これは狙って生まれたバグであったにもかかわらず、
それが独立して一つの概念となり、多くのゲームに影響をあたえていったわけです。
 
つまり何をいいたいかといいうと、スト2は確かにおもしろいゲームだが、
同時に「バグの塊」というクソゲーの概念ももっていたというわけです。
 
それを少々お話したいと思います。
 


ゲームバランス

スト2では多くのキャラクターが活き活きと画面の中で表現されており、
プレーヤーの性格や、プレーヤーの思惑をキャラによって反映できるところが
とてもおもしろい面でした。
 
が。しかし、それは諸刃でもありました。
どういうことかというと、ひとつのバグが見過ごされることにより、
1体のキャラが圧倒的な強さをもってしまったり、
逆に圧倒的な弱さになってしまうということでした。
 
特に有名なバグがこれ
https://www.youtube.com/watch?v=dclJsFQu1SI
初代スト2にあったバグで、ガイルというキャラのバグです。
問答無用で相手キャラを投げることができたり、
相手キャラが何もできない状況をつくったりと、
とまぁひどいバグでした。
元々ガイルというキャラが、使いやすいわりに、技性能が異常なほど高く設定されていて、
かつ、このバグですから、ゲーム性が大きく損なわれた、
まさにクソゲーでした。
 
スト2シリーズは、こういったゲームバランスを調整していくごとに、
新バージョンができていったと言って過言ではありません。
 


小さなバグがゲームバランスを崩すこともある

スト2が流行っていた頃にアーケード、つまりゲームセンターのゲームの攻略雑誌といえば
「ゲーメスト」です。誤字誤植の多い雑誌として有名なアレです。
 
そのゲーメストが発見した、小さなバグから大きくゲームバランスをくずしたという歴史もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=JVzhl2AYusY&start=170&end=178
それがこちらの動画。再生スタート位置から3つのキャラの連続技を紹介しています。
いずれの連続技も、しゃがんだ状態からのキックから、立った状態のパンチへ移行しています。
これは通常動作では繋がらないようになっているのですが、
特定状況においてつながってしまうという「バグ技」なんです。
 
たかがそれくらいと思うかもしれませんが、
当時のスト2は使い手のレベル差に対する考慮はほとんどされておらず、
この技がつながってしまうことによって、
キャラのHPが半分以上のこっていたとしても
一気に死亡に持っていけるほど脅威なバグ技でした。
このバグ技を持っていないキャラを使うユーザーに対しても脅威なら、
初級者にとっても脅威だったのです。
 
これが故にスト2ターボの頃にはユーザーが固定化してしまっていたのも事実で、
このあたりも「クソゲー」といって過言ではないものでした。
(実際のところそういった面を打開するために生まれたのがスーパースト2でした)
 


その他のバグ

その他詳しくのバグは
http://games.t-akiba.net/sf2/bug.html
こちらに表があります。
 
そしてこちらが、当時小学生のぼくがゲーセンでやらかしてしまったバグ
https://www.youtube.com/watch?v=85l1ox5JlEg
このバグを発動すると、永久ループが発生して、電源を落とさないと戻らないものでした。大顰蹙です。
 


それでもこよなく愛されたスト2

スト2が生まれて、そして多数のバグが生まれてから、
対戦格闘ゲームの開発というのは、ゲームバランスを作り上げる世界になりました。
対戦格闘以外のゲームが、世界観を作り上げていくことに苦慮しているのとは、
全く別のアプローチです。
現在稼働中のストリートファイター4シリーズと、
2016年2月18日発売のストリートファイター5シリーズでも、
同様です。
 
スト2流行当時は、スト2クローンのようなゲームがたくさん生まれました。
そういったゲームの中で好きだったのが
https://www.youtube.com/watch?v=Az84v21uv7w
こちらの大江戸ファイトですが、
そりゃもうひどいゲームバランスで、それなりに面白かったですが、
シリーズとしては続かないよねぇ‥という出来だったわけです。
 
スト2という「クソゲー」は、
対戦格闘型ゲームの雛形をつくったという功績とともに
クソゲー要素を多分に含んでいることが、
対戦格闘型ゲームの歴史を語る上で重要なわけです。
 


最後に

「クソゲー」は賞賛に値する称号です。
だれもやらないゲームには「クソゲー」という称号はつきません。
 
ぼくは愛着をもってスト2を「クソゲー」と呼びます。