先日20周年を迎えるというECサイトのリニューアルを仰せつかりました。
そのいろいろを。ブログに。


てるくにでんき

今回担当したのは「てるくにでんき」というWEBサイト。
開設はなんと1996年。90年代ですよ!90年代!!
 
まず、わたくし2016年現在で36歳です。20年っていうと、僕の人生の半分を越える年月なのです。
20年前僕はまだ高校1年生。当時なんとなく音楽(プレーヤーでなく作る方)で生きていけたらなとか
かなり甘い将来観測で生きており、インターネットなんかに感心なんかない時代。
 
今の20代には信じられないかもしれないけれど、
当時パソコンは、一式揃えれば30万弱。
インターネットはISDN回線。つまり、ネットは全て通信時間による従量課金制制。
フロッピーディスクも普通につかわれていた。
もっと信じられないことに、WEBブラウザが有料だったりなど…。
ECサイト制作やコンサル歴は15年近くになりますが、
20年前には「ECサイト」ということばはなく「電子商店」といわれていたことを
最近初めて知ったくらいです。
 
そんな時代に「インターネットならいける」とECサイトをやろうとする。
ほとんど「クレイジー」です。
 


なんでやることになったのか

てるくにでんきの堂園社長と出会ったのは、たしか4年ほど前。
リーマン・ショックやら、Googleを中心としたインターネット社会の再編など
大きな時代の潮流のなかで、さまざまな施策を考えてらしゃったのでしょう、
10年以上前から協力しているクライアントさんとの、
コラボ企画での出会いでした。
 
自分では、正直、堂園さんが僕の何を気に入ったのかは
未だよくわかってはいませんが、
多分野球好きなところが気に入っていただけたのでしょうと勝手に思っていますw
 
紆余曲折もあり、そこから2年ほどあれやこれやで進まない時間がありましたが、
そんな折、堂園さんが、仙台で、震災復興のためのセミナーをされるということで、
普段のぼくは、あまり何かのセミナーのために遠出をするというのは
めったにないのですが、
 
「よくかんがえると、堂園さんと長く話したことがない」
「なんか、わからないけれど、行かなくてはいけない気がする」
 
という気持がわきおこり、仙台に堂園さんの話を聞きに行きました。
本当にそれだけのために仙台に行き、セミナー会場の周辺1キロくらいの仙台しか知りませんw
 
ありがたいことに当時から、協業の打診はいただいていたものの、
ほんとうにぼくでいいのか?というような漠然とした不安を感じていたのは確かです。
まずは、話を聞いてみて。というところから。
 
話を聞いてみると、
「僕の想像を遥かに越える歴史を刻んでいる」
「堂園さんのやりたいことは、極めてはっきりしている」
という確信を得ました。(不安を払拭できたわけではないですが)
 
その後、徐々にいろいろなお話を重ねて、リニューアルを担当したわけです。


リニューアルの作業

リニューアルは、デザインうんぬんの前にやるべきこととして、

  • これまでご自身で作っていた商品DBを紐解く
  • 堂園さんの伝えたい事はなにか?
  • 堂園さんの苦手なことはなにか?

ということをつきつめるところでした。
 
商品ページ数にして10万ページ。
重ねたコンテンツを合わせれば20万ページ近くのデータ。
  
正直、うちはデザイン性では良いとは言えない業者です。
サイトの持ち主が「何を言いたいのか」「何を伝えたいのか」より多くの表現は苦手です。
ですが、そこを1個1個拾い上げることを得意とする業者でもあります。
 
20万ページの言霊を拾いながら、思ったのは、
「20年というのは、重くもあり軽くもある」
ということ。
 
サイト制作者としてではなく、一人の消費者としてそのデータの前に立ってみると
「へぇ!そうなんだ!」とおもうことが押し寄せてくる反面、
「こういう言葉で書けば、もっとわかりやすいのに」ということも押し寄せてきました。
 
こういうのを見つけるのも、僕たち制作者のしごとだろうなと思ったわけです。
 


未来

さて、かくして、WEBサイトはリニューアルされたわけですが、
正直なところ、成功するかの確信は未だにありません。
なぜかというと「売る」のはあくまでサイトマスターである「てるくにでんき」だからです。
リニューアルはあくまで、
てるくにでんきであることを表現するためのステージを作ったに過ぎない。
まるで責任逃れのような書き方かもしれませんが、厳然たる事実です。
 
多くのクライアントさんがおっしゃることの中で、
電子商取引を失敗するクライアントさんが共通しておっしゃることがあります。
 
「売れるようにしてください」
 
「売れる」のか「売る」のか。はたまた「買わせる」のか「買ってくださる」のか。
ここのところから突き詰めなければ、WEBでの商売は厳しいものがあります。
時流の面からの解剖も必要でしょう。「今は売る」「来月は売れる」みたいな形で。
(さすがに20年選手の堂園さんはそのようなことは仰りませんでした。)
 
てるくにでんきは大量の商品をもった零細企業という日本においては、なかなか無いタイプの企業です。
つまりは「小さな巨人」で、小回りが効くが大きなパワーをもっています。
これは僕の考える「売る」「売れる」の観点から見ると、大変にアドバンテージがあると考えています。
 
一般的に、零細企業がとるべき策は、一点集中一騎打ち戦といわれています。
(いわゆる「ランチェスターの第一法則」ですね)
つまり、小さな企業では、一つの策として「売る」市場をつぶしていき、
次に「売れる」市場をつぶして…ということを繰り返ししていく必要があります。
(これはかなり第一法則を曲げて見た「あえての言い方」です。あしからず)
 
しかし、てるくにでんきでは、数の面で圧倒できる「商品数」と「実績(のデータ)」があります。
こうなってくると、頭脳戦など遠距離戦でもやっていける片鱗があります。
(こちらはいわゆる「ランチェスターの第二法則」ですね)
 
零細企業ならではの一点集中で短期計画を考え、大きな枠では、頭脳を活かせるといわけです。
なんとなく両立できそうにみえますが、正直両立できる企業はめったにないです。
僕の個人的な(妄想的なところも含めた)意見ですが、てるくにでんきではできるだろうなと思っています。
 


なんか話がまとまりませんが

兎にも角にも、やり遂げましたので、みんなお祝いしてよ!という投稿でした。
 
なお、今回のECシステム開発にあたり、ベースCMSをご提供いただいた、sugimoto1981氏には一生頭があがりません。
 
現場からは以上です。