2017年

毎年セミナーやらなんやらの登壇は、2から3回をこなしています。例年なら、おおよそ、自信が生業としている、webだったりとか、通信販売の世界でのセミナー登壇となることが多いわけですが、2017年は、関わりがない業界からの、セミナー依頼がいくつもありました。
そのお話を。

ちなみにその業界というのが

  • メガネ業界の勉強会
  • 某市の商工会議所
  • 某旅行会社

などですね。

自分の業界の歴史をひもとくことからやらないといけない

自分の業界向けのセミナーであれば、ひとつひとつの事柄について
「そういうものだ」という共通認識があるし、
「そういうものだ」という共通認識によって教育をされてきているので、
その共通認識のもとに、話を組み立てていけばよいですが、
業界外のセミナーとなると、ほぼすべての事柄について、
なぜそうなのか?という、そもそもの「Why」から紐解いていく必要がある。
そして、聞く側も、それを求めている。

たとえば

  • 「web」ってなによ
  • インターネットとwebの違い
  • googleの役割
  •  ホームページって?ブログって?

みたいな話だ。
webを生業としている人にとっては、ほとんど空気みたいに認識している「感覚」だが、
これを明文化しなければならないことが多い。

それってどういうこと? それって何?という質問攻めにあい、冷や汗の連続となる。
最初はとても戸惑った。

「頭の中の索引」

自分が働く業界外のセミナーでは、こんなふうに「そもそもの質問」攻めにあうので、
こういった場所で登壇するには、自分の知識量が問われる。
これは「物知り」ということではなくて、

  • あーそういえば、あのセミナーでこういうこと言っていたな
  • そういえば、どっかで、この情報見たな

という「自分の頭の中の索引」が重要。

「引き出し」とも言えるが、
ぶっちゃけると、細かく調べることは後でもできちゃう。
必要でなければ覚えることもないでしょう。

他業界でのセミナー登壇というのは、
知識を固定化する上でもとても重要な経験だと断言できる。

この記事をご覧になっている みなさんは上記の質問に明確に回答できますか?
おそらく多くの方は、それとなく回答する結果になるのではと思う。

当たり前は当たり前じゃない

よく言われることですが、自分の常識は他人にとって非常識。
自分の業界では当たり前でも、他業界で当たり前でないことは大量にある。
これは「マーケットギャップ」「市場差」と捉えるとおもしろい。
他業界の方のお困りごとに対して、
「普通に考えたらこうだ」という回答をするだけで、
ゲスい言い方になるが、なかなかにヒーロー扱いをうける。

前述のメガネ業界のセミナーでは、
webを使った集客の基本の、さらに基本の部分の内容だった。
内容としては、
「しっかりターゲッティングして、顧客行動を見ましょうね」
という話をざっくりとした内容。

その中で質問されたことに対する回答として感謝されたことは
「補聴器とサングラスは商材としてかけ離れている。サイトを分けることも検討すべき」
と指摘したこと。

補聴器とサングラスは、webを作る業界にいれば、
入り口も目的も顧客行動も違うのはすぐにでもわかることだが、
彼らにとっては、この2つは
「眼鏡屋に来る客が買うもの」
としてまとめられてしまっていた。
「そういうものだ」という常識にとらわれていた。
だが、指摘をした上で
「想定する顧客の姿は違うものですよね?」
と説明したら
「すげぇ!!!」ってなったわけだ。

マーケットギャップを利用すればヒーローになることはできる。
どうせ、登壇するなら、そのほうが気持ちよくできる。

結果的にいくつか仕事も産んでいる。

そんなセミナーどっから話がくるの?

こんな話を先日友人にしていたら、そんな話どっからくるのさ?といわれた。
別にセミナー登壇の仕事は労力に見合っていない報酬になることも多く
正直やりたくない仕事のひとつだ。
したがって「ほしい」などとはひとこともいっていない。

ただ、ひとついえるのは、いずれも元々のクライアントさんからの紹介だ。
クライアントさんに対して、普段から新しい技術や知識や成果をあたえることが結果的に
他業界での登壇の誘いとなった。
多くのビジネスが、取引先に足しいて、これらの価値提供をすることに終始するといえる。
「商いとは他己中心だ」と、よく言われることだが、まさにそれで、
他己が結果的に自己になるっていうやつかもしれない。

というわけで言えるのは

自分の知識が強烈なインパクトを与える
自分が働く業界ではない別の業界で登壇するのは
いろいろおいしいよってはなし。

ボン・ヴォヤージュ!